ある日の極真会 7 (近代カラテ 1967年11月号)
JUGEMテーマ:空手
年末だからという訳では無いかと思うんですが、最近忙しい上、風邪を引いているので先月16日に途中まで書いていた分を更新します。「空手ニュース」 海外から
・オーストラリア支部の審査会
今年の春にオーストラリアで指導を開始した加藤重夫指導員が、この度審査会を催した。
審査会では加藤指導員とアイブン・ザベチャーノ氏が審査を行い、その結果が本部に送附され、二段位1名、初段位1名、昇級者は21名が認可された。
・ライフ誌に載った中村忠指導員
この程、「ライフ」誌にアメリカの空手の近況が載った。 その中でも極真会館の中村忠指導員が載っており、氏の活躍の成果と言えるだろう。
ニューヨークの合宿: 中村指導員と左の後ろ姿が大山指導員
・ヨーロッパ空手チャンピオンシップ優勝のイギリス極真会館チーム
イギリス極真会館のボブ・ボルトン支部長の便りによれば、先頃行われた全ヨーロッパ空手チャンピオンシップに、ボルトン支部長、スティーブ・アニール支部長も加わってチームを編成し参加した結果、チーム優勝とその他にも多くのトロフィーを獲得し、非常に良い成績を収めたという。
イギリス極真会館
・オランダ極真会館からの留学生
オランダ極真会館ジョン・ブルミン五段の弟子である、ジャン・カレンバッチ氏が本郡で修行する為に来日する予定である。 氏はオランダでは二段として活躍している。
・グアム島からの留学生
昨年、テッド・タオタオ氏が極真会館本部に来館、みっちり稽古を積んで帰国し、現在グアムに道場を建てて指導している。 その内の一人、メルビン・B・アンタラン氏が10月中旬に来日して、本部で厳しい稽古に没頭している。
当初は短期間の修行だったのだが、本部の稽古を見て1年位稽古をしたくなって、現在ビザの変更申請中との事。
・海外からの留学希望目白押し
極真会館は、近年中に国際空手専門学校を設立するだろう。
と言うのは、大山倍達館長が長年に渡って蒔いてきた外国の種が芽を出し、留学希望者が殺到しているからである。
これらの留学は、極真会館が海外からの多くの留学生に対処する設備や組織を造り直さなくてはならない事を物語っている。
「空手ニュース」 国内から
・極真会館秋期昇級昇段審査会
10月1日、今年度の秋期審査会が催された。 100名を超す受験者が道場に溢れ、大山館長並びに諸先輩方、そして中国拳法の大家澤井健一先生がゲスト審査員として出席された。
大山倍達館長と澤井健一先生
又、多くの見学者が訪れていたが、特に米軍朝霞キャンプからの見学者が目立った。中にはベトナムからの帰還兵がおり、懐かしそうに見ていた。 内一人は、大山館長がアメリカに渡った初期に親切に遇してくれた人で、ベトナムでの戦いを終えて帰国の途中に大山館長との再会を果たしたので有った。
「この人に聞く」 第19回
アルジェリア空手留学生 ライシュ・ヴェロニス氏
松濤館フランス支部で空手を学び、大山館長の本を読み留学を決めた。 現在は極真会館で二級。
極真会館本部
秋期審査会を開催
ニュースでも伝えた通り、極真会館本部道場では近郊支部からの参加者を交えて、本年度2度目の秋期昇段昇級審査会を開いた。 審査会は、極真会館では原則として春と秋に行われている。
「新しい武士道」第11回
文:歌人 草壁焔太
「古武道の研究(お留武術について)その1 示現流兵法」
文:松田鉦
「近代カラテ 誌上教室」 第4回
「空手と禅」 第3回
文: 極真会館館長 大山倍達
「武道と空」 第10回
文:作家 森川哲郎
「美容教室」第1回
女性美について
「私の道程」第16話
文:極真会館館長 大山倍達
「国の目」
見くびられたか空手家
文:大山国良
先日、某レコード会社の若い女性流行歌手が極真会館に訪れ、3日間で空手を教えてくれと言ってきた。 大山館長は3日でマスターは無理だが、ちゃんと修行すればテレビで恥をかかぬ程度には出来ると答えたところ、入会せずに帰った。
ところがそれから1週間経ったある日、週刊誌やテレビでその女性が黒帯を締めて空手の演武をしていたという話。
本当は「空手バカ一代」の続きを書く予定でしたが、忙しいのと体調が悪かったので、ちょっと先延ばしします。
今回もあんまり解説はいらない気がしますが、「国の目」について書いてみます。 すぐに「クニの目」と改題するんですが、「現代カラテマガジン」でも連載していたので、知っている方は多いかも知れませんね。 執筆されているのは大山国良という方で、名字は大山総裁と同じですが、血縁関係はありません。 元々はボクシングをやられた様ですが、田園コロシアムでの大山総裁と闘牛・雷電号との対決を見て入門されたそうです。 もう亡くなられたと聞きますが、70年代までは本部に顔を出されていました。
ところで、先々のネタ用に、「空手バカ一代」でブルース・リーの師として登場する方の本を始め、15冊程買い込んでみましたw
私が留学していた90年代でもこの方の本は何種類か書店で見掛けていたのですが、空手以外にも柔道、合気道、太極拳、サバット等の技術書を書いていたので、あまりにも胡散臭く、スルー気味で購入するのは初めてです。
まぁ、元ネタシリーズでその内書くと思いますが、この先生が極真の有段者だったという記録が見付からないんですよね。 見ているのは73年の有段者名簿なんですが、そこには名前が無い。 で、60年代に出した空手の技術書を購入してみる事にした訳です。
この辺りのネタは早くても来年2月以降に書く予定です。2月末頃に、ホットトイズのブルース・リー・アクション・フィギュアが手元に届くはずですので、入手後にテンションを上げて書きたいと思いますw
【ムービー・マスターピース DX】 『燃えよドラゴン』1/6スケールフィギュア リー
ちなみにこのフィギュア、出来が素晴らしく眼球まで動くみたいです。 私はブルース・リーは好きですが、マニアでは無いので、原著以外は殆ど持っていません。 ビデオも20周忌だったと思いますが、ワーナー・ブラザーズが出したセットのビデオぐらいしか持ってません(最近ブルー・レイで欲しいと思ってる)。 しかし、このフィギュアの剃り跡まで再現した精巧さに惹かれ、思わずネットでポチってしまいましたw その後数日で予約出来なくなっていたので、ラッキーだったと思います。それでは、また。
参考文献:
近代カラテ 1967年11月号
参考リンク:
【ムービー・マスターピース DX】 『燃えよドラゴン』1/6スケールフィギュア リー
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- 2010.12.05 Sunday
- 近代カラテ/現代カラテ
- 18:37
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- by Leo